今週のメッセージ 2013.2.10

わたしたちの戦い

 

「わたしたちの戦いは、血肉に対するものではなく、もろもろの支配と、権威と、やみの世の主権者、また天上にいる悪の霊に対する戦いである。」

(エペソ人への手紙6:12、口語訳)

先週に続き今週も、主イエスが荒野において悪魔の試みにあわれた出来事(マタイ4:1−11)について考えてみたいと思います。

書き出しに、「イエスは御霊によって荒野に導かれた」(同1節)とあります。従ってこの出来事には父なる神の御旨が介在していたことになります。恐らく御父は、主イエスの宣教は悪魔との戦いであることに鑑み、事前に御子をテストされたと考えられます。

1の誘惑は、4040夜の断食で空腹になられたイエスに対して、石をパンに変えたら、という誘いでした。その誘惑は、主イエスの御父に対する信頼を損なわせ、自力によって生きて行くことへの誘いでした。主イエスはそれに対し、申命記8:3の御言葉を以って応戦し、見事に悪魔を退けられました。

2の誘惑は、悪魔自身も御言葉を以って攻撃し、詩篇91:11,12の御言葉を引き合いに出して、その確かさを身を以って示せと誘いました。それに対して主イエスは、同じく申命記の今度は6:16の御言葉を以って御言葉の確かさはその御言葉に自分の全体重をかけて生きる中でしか確かめられないことを主張し、その誘いを退けられました。

3は、わたし(悪魔)を拝むなら、この世の栄華、繁栄のすべてをあげると誘いました。するとイエスは、3度目も申命記6:13を以って「サタンよ、退け」と一喝されたのです。

ヨハネから洗礼を受け、罪人に連帯された主イエスは、悪魔との戦いにおいてもわれらに連帯され、われらの戦い方のお手本を示されたのでした。