今週のメッセージ2013/02/24

キリストの弟子の務め

新約聖書の最初の書、『マタイによる福音書』の4章には、主イエスのガリラヤにおける宣教開始の出来事につづいて、主イエスが、ガリラヤ湖の平凡な漁師たちを弟子として召し出され、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」(19節)と伝道の任務を託された出来事を記している。

このようにして召し出された弟子は12人。やがて彼らは「使徒」と名づけられ、後にキリストが十字架につけられ、しかし三日目に復活されるに及んで、キリストの復活の証人となり、宣教の働きを担っていったのである(使徒言行録122、2:32)。

すると伝道は何か使徒のような特別な存在が担うべき特別な働きのようにみなされる危険を覚える。

しかし復活されたキリストは、昇天に先立ち、「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい」(マタイ2819と言い置かれた。ここにキリストを信じ救いに与る者はすべてキリストの弟子と呼ばれていることがわかる。

さらにUコリント51920を見ると、すべてのキリストの弟子は、キリストにより和解の福音を託されて、この世に派遣されている「キリストの大使」と言われている。「キリストの大使」は、「キリストに代わってお願いします。神と和解させていただきなさい」と勧める任務を帯びている者なのだ。伝道を通して、「罪人がひとりでも悔い改めるなら、・・・大きい喜びが、天にあるであろう」(ルカ157と記されている。

伝道を他人事としないで、自分に託されている神からの使命であることを覚え、「キリストの大使」の務めを果たして行こう!