今週のメッセージ2013/0/7

「これに聞け」

「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者。これに聞け」

(マタイ福音書17:5)

先週、マタイ福音書16章にある、主イエスが弟子たちに、ご自身がキリスト(救い主)であることを打ち明け始められたことを記しました。

今週は、次の17章にある主イエスの変貌の出来事について記します。

それは次のように記されています。

「イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。」(17:1-3

この出来事がイエスの変貌あるいは姿変わりなどと呼ばれるものです。因みにイエスと共に登場しているモーセとエリヤですが、前者は旧約時代の律法の代表者、後者は預言者の代表です。そして「律法と預言者」は旧約聖書を意味しますから、いわばこの二人は旧約の代表的存在といえます。

この旧約時代に終止符を打ち、新約時代を到来させたのが主イエスの来臨です。そしてこの主イエスの変貌の出来事の際、天から聞こえてきた御声が冒頭の聖句です。その時、「弟子たちはこれを聞いてひれ伏し、非常に恐れた」と記されています(6節)。すると、「イエスは近づき、彼らに手を触れて言われた。『起きなさい。恐れることはない』」(7節)。そこで弟子たちが、「顔を上げて見ると、イエスのほかにはだれもいなかった」(8節)とこの記事は結ばれています。

今や、わたしたちが聞くべきお方は、モーセでもエリヤでもなく、主イエスそのお方なのです!