今週のメッセージ 2013/3/31

イースター(復活祭)に因んで

 

「婦人たちは、安息日には掟に従って休んだ。そして、週の初めの日の明け方早く、準備しておいた香料を持って墓に行った。見ると、石が墓のわきに転がしてあり、中に入っても、主イエスの遺体が見当たらなかった。」(ルカ2356b‐243

十字架に磔にされた主イエスが息を引き取られたのは金曜日の午後3時頃でした。その日は安息日の前日で、日没から安息日が始まるため、遺体の葬りは忙しく行われました。冒頭の聖句は、安息日(土曜日)が明けた、即ち日曜日(週の初めの日)の早朝の様子を伝えています。

先ず、主イエスの墓に行ったところ、遺体は見当たらず、墓は空になっていたというのです。「空の墓」。これが聖書の伝える主イエスの復活を証しする第1の事柄です。

2は、同じルカ福音書によるならば、同日、エルサレムからエマオの村に向かっていた二人の弟子の前に、復活された主イエスが姿を顕された、すなわち、「復活のイエスの顕現」です。後日、ペトロたちは、「神はこのイエスを復活させられたのです。わたしたちは皆、そのことの証人です」(使徒言行録232)「あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです」(同36節)と力強く証言していきました。

 かくしてイエスを救い主と信じ告白する人たち、すなわちクリスチャンが生まれ、それは取りも直さずキリスト教会の誕生となりました。そしてキリスト教会は、イエスが復活された「週の初めの日(日曜日)」を「主の日」として記念し、主に礼拝を献げて今日に至っています。従って、キリスト教会の存在と、主日ごとの礼拝もキリストの復活の証しなのです。