今週のメッセージ2013/4/21

「初め」であり「終わり」である方を知れ

「わたしはアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。」

(新約聖書・ヨハネの黙示録21:6a)

昨日のある新聞の読者相談事コラムに、高校2年生・女子の投稿が掲載されていた。相談内容は、人生の目標が見つからないというもの。ガリ勉したわけでもないが県内有数の進学校に在学。しかし特に目標もなく、なんとなくここまで来てしまったのが情けない。これといった趣味もなく特技もない。このまま、ただ何となく生きていくのがとても怖い。頑張ろうと思っても目標が見つからない。そんな今が辛い。どうしたらよいか、というもの。

それに対する回答者のコメントは、「無気力」「無感動」「無関心」の「三無」は珍しいことではない。こうしたタイプの若者が今増えている。すべてがまあまあで、適当に食べられ、着られ、住まえる今、終戦後の極貧と比べるとほとんどが中流クラス。そうした中ではハングリー精神が希薄。するとエネルギーも弱くなり無気力になる。無感動も、感動に値する文化が枯渇していることに原因があるのではないか。どうしたらよいか。面倒でも探すことから始めるほかない。ボケッとしている傍観者に楽しみ、感激、達成感は生まれない。機能性、利便性、経済性だけの希薄な文化で育ってきたこれまでは仕方がない。これからは本物を見聞きし、行動してみなさい。きっとその内自分の中に変化が生まれて来る、というもの。

これに加えて牧師としては、すべてに「初め」を与え、「終わり」をもたらす創造者にして審判者かつ完成者なる神を知るべしとお勧めしたい。そこに人間存在と人生に確固たる基礎付けを与え、人生を正しく方向付け、清め、整え、完成に至らせる確かな道がある!