今週のメッセージ2013.5.12

聖霊降臨の約束

「実を言うと、わたしが去って行くのは、あなたがたのためになる。わたしが去って行かなければ、弁護者はあなたがたのところに来ないからである。わたしが去って行けば、弁護者をあなたがたのところに送る。」

(ヨハネによる福音書16:7)

キリスト教会のカレンダーでは、本日は復活節第7主日です。今週末で復活日(イースター)から49日となり、従って次の主日は50日目、すなわちペンテコステ(聖霊降臨日)となります(ペンテコステは「50」を意味することば)。ペンテコステ(聖霊降臨日)は、クリスマス(降誕日)、イースター(復活日)と並ぶキリスト教会の三大祝祭日の一つです。

ところで、冒頭の聖句は、主イエスがご自身の十字架の時が迫って来た時、弟子たちに語られた弁護者来臨の約束です。この「弁護者」と訳されている言葉は、「助け主」とか「慰め主」とも訳され、聖霊を指しています。主イエスは近々十字架に磔となり、墓に葬られ、しかし、三日目に復活、40日にわたって復活の姿を現され、40目に昇天されようとしていました。それに先立ち弟子たちに、ご自分は去って行くことになるが、それは「あなたがたのためになる」と言われるのです。なぜなら、それにより、聖霊があなたがたにとって「弁護者」「助け主」「慰め主」となるべくお出でになるからだというわけです。

この約束は、ヨハネによる福音書と共にルカによる福音書24:49にも記されています。そしてそれは続巻である使徒言行録へと続いて行きます。聖霊の降臨はあなたがたのためになるといわれる主イエスのお言葉が、具体的にどのようなことを意味しているのかは、来週のペンテコステの日のこのコラムでご紹介することにしましょう!