今週のメッセージ2013/5/19

聖霊のお働き

 

本日は「聖霊降臨日」すなわち「ペンテコステ」です。「降誕日」(クリスマス)および「復活日」(イースター)と並ぶキリスト教会の年間三大祝祭日の一つです。しかし、その割には祝われ方が地味です。

その原因は恐らくわかりにくさにあるのでしょう。クリスマスのキリストの降誕、ならびにイースターにおけるキリストの死の墓からの復活は、それを信じる、信じないは別にして、ある意味でわかりやすさが伴っています。それに対して、聖霊降臨となるとイメージが描きにくく、掴み所がない感じがするのでしょう。

聖霊降臨の約束については、先週記しましたようにヨハネによる福音書14:16,17aとルカによる福音書24:49に出ています。

降臨される聖霊のお働きについては、ヨハネによる福音書では14:2615:2616:8に記され、主イエスが話されたことを「ことごとく思い起こさせる」、主イエスについて「証しをなさる」「罪について、義について、また裁きについて、世の誤りを明らかにする」と言われています。ヨハネによる福音書の執筆目的は、読者が、「イエスは神の子メシアであると信じるためであり、また、信じてイエスの名により命を受けるため」20:31)であることと考え合わせると、聖霊のお働きは永遠の命の救いを得させるといえるでしょう。

他方、ルカによる福音書では、「高い所からの力に覆われる」24:49)とあり、その続巻である使徒言行録1:8では、「あなたがたは力を受ける。そして、・・・地の果てに至るまで、わたしの証人となる」とあることから、聖霊によって得た救いを、同じく聖霊によって伝える力を付与されると教えられ、わたしたちの日常の信仰生活に密接に関わっている事柄なのです。