今週のメッセージ 2013/5/26

三位一体主日

 

先週の主日は聖霊降臨日(ペンテコステ)でした。本日は聖霊降臨日後の最初の主日に当たるわけですが、「三位一体主日」と呼ばれたりします。最近の新しい教会暦では、聖霊降臨日(ペンテコステ)を聖霊降臨節第1主日とし、従って本日は聖霊降臨節第2主日とも呼んでいます。

聖霊降臨日(ペンテコステ)後の最初の主日が「三位一体主日」と呼ばれるのは、地上的・人間的説明を試みるとすれば、先にクリスマスによって御子イエス・キリストが来臨され、そしてその後の御子の十字架、復活、昇天を経て聖霊が降臨されたことにより、父、子(イエス・キリスト)、聖霊が出揃ったとでもいいましょうか。

しかし「出揃った」という言い方は、あくまで地上的・人間的言い方であって、御子も聖霊も永遠の初めから御父と共におられたお方です。

御子について言うならば、ヨハネ福音書において、「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。…言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。それは父の独り子としての栄光であって、恵みと真理とに満ちていた」(1:1,14)とあるように永遠の初めから御父と共におられたお方です。

聖霊についても、創世記1:1,2に、「初めに、神は天地を創造された。地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、神の霊が水の面を動いていた」とあるように、同じく永遠の初めから御父と共におられたのです。

このように永遠の初めからおられた第2位格の神(御子)がクリスマスにおいて来臨。次いで第3位格の聖霊がペンテコステにおいて降臨。これで三つの位格が出揃ったことになり、従ってペンテコステの次の主日を「三位一体主日」と呼ぶというわけです。