今週のメッセージ 2013.8.4

信仰と生活の三本柱

 

表題として掲げたキリスト教の「信仰と生活の三本柱」とは、『使徒信条』、『十戒』そして『主の祈り』の三つを指します。『使徒信条』は「何をどのように信じるか」を簡潔に言い表しています。『十戒』は「どのように生きるのか」を示しています。そして『主の祈り』は「何をどのように祈るか」を教えるものです。これら三つはクリスチャンの信仰と生活を支え導くまさに三本の柱です。

プロテスタントの信仰が、外国からの宣教師によってこの日本に伝えられたのは19世紀の中頃でした。そして早くから信仰書が刊行されていて、そのごく最初からあったのがこの三本柱が掲載された薄いパンフレットのようなもので、『三要文(さんようもん)』と名付けられていたようです。わたしたちの教会では、この「信仰と生活の三本柱」(三要文)を毎週の礼拝において祈り、唱和するようにしています。

ヨハネによる福音書において主イエスは、「命を与えるのは“霊”である。肉は何の役にも立たない。わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。」(6:63)、と言われています。拠ってわたしたちの信仰と生活は、正しく主の霊とことばに導かれていることがその生命線です。

そこで、信仰と生活が主観主義の落とし穴にはまることなく、正しく聖霊に導かれたものであるために、この『三要文』を重んじるわけです。また同時に『三要文』を祈り、唱和することが形式主義に陥ることなく、聖霊のいのちに与ることが出来るために、時折、これら三つをあらためて学ぶように心がけています。本年は5月19日のペンテコステ(聖霊降臨日)を以って教会暦では聖霊降臨節に入りました。本日はその第12主日ですが、教会では目下『使徒信条』を学び直しているところです。