今週のメッセージ 2013.8.11

イエス・キリストを信ず

 

キリスト教の信仰と生活の三要文の一つ、使徒信条の第二項目の中心は、「われはイエス・キリストを信ず」です。そして「イエス」は、旧約聖書に出て来る「ヨシュア」(ヘブライ語名)のギリシャ語名です。それに対して「キリスト」は名前(苗字)ではなく、ヘブライ語の「メシア」をギリシャ語化したもので「救い主」という称号です。

また『ルカ福音書』は、2章の初めと3章の初めにおいて、主イエス・キリストの御在世当時の実在人物、ローマ皇帝や総督、領主や大祭司の名前を列挙することにより、主イエスが歴史上の実在人物であることを証しています。

ところで掲げた表題の中の「ベン・ハー」ですが、映画でお馴染みの方も多いと思います。ウィリアム・ワイラー監督、主演はチャールトン・ヘストンで、1959年に公開され、同年、アカデミー賞においてなんと11部門を獲得しました。

この映画は、元々は1880年、ルー・ウォーレス書いた小説「ベン・ハー」を映画化したもので、その小説には副題として“A Tale of the Christ(キリストの物語)が付いています。

ルー・ウォーレスはよく知られた無神論者でした。キリスト教を破滅させようと2年間にわたり、ヨーロッパやアメリカの主要図書館で資料を求めて研究しました。しかし、その著述の途中で、突然跪き、「わたしの主、わたしの神よ」と言ってイエスに泣き叫んだというのです。彼は、議論の余地のない明白な証拠によって、これ以上イエス・キリストが神の御子であることを否定できなくなってしまったのです。そして後に「キリストの物語」を副題とした「ベン・ハー」を書いたと伝えられています。