今週のメッセージ2013,8,18

神を示された方

 

曽野綾子著『人間にとって成熟とは何か』が先月末、幻冬舎より発行された。しかし書き下ろしではなく、以前、同社のPR誌『星星峡』に掲載された『成熟した大人、未成熟な大人』を改題し、まとめたものとのこと。早速購入し、すでに読み終えた。

歯に衣着せず、言い難いことをズバリ言うところのある著者は、有名人何人かの実名を挙げて問題点を指摘するところなどもある。

それはそれとして、カトリックの信仰者である氏は、神また信仰に関することも書いている。

その一つは、「私は神なんか信じませんからね」という人について、「そんなこと言ってもいいのかな」と言い、そういう人はどんな時にも決して祈らないということだとして、果たして祈ったことのない人間は存在するのかと疑問を投げかけている。

もう一つは、「私は信仰がないと不自由だろうな、と思うことはある。自分のしたことを正確に評価されることを、他の人間に期待するからである」と書いている。そして、「私は幼い頃から、キリスト教の信仰に触れてよかったと思うのは、自分の行動の評価者として神しか考えないようになったことだ」と言い、他人の毀誉褒貶に振り回されないで生きられると述べている。

ところで、聖書は神について、「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである」(ヨハネ福音書1:18)と言い、その独り子である神、即ち、イエス・キリストご自身は、「聖書はわたしについて証しをするものだ」(同5:39)だと語り、神の存在とそれの確かな証しがあることを宣言している!