今週のメッセージ 2013.9.1

メシア(救い主)とは

 

「そこでイエスがお尋ねになった。『それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。』ペトロが答えた。『あなたは、メシアです。』・・・それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。」(マルコ8:29,31)

この聖句は、主イエスご自身がメシア(救い主)について語られた言葉です。十字架の死と三日目の復活がメシアと密接に結びついていることが示されています。

新約聖書の最初に置かれている四つの福音書は、基本的にキリストの誕生から十字架の死そして三日目の復活を伝えています。その中の十字架と復活は最後の一週間に起こった出来事ですが、マタイは全28章中8章を費やし、マルコは16章中6章、ルカは24章中5章半、そしてヨハネは21章中なんと半分近くの10章を費やしています。

因みにキリスト教会において教団教派の違いを超えて共有している信仰告白に使徒信条と呼ばれるものがあります。その内容は、御父、御子、そして聖霊の三つに区分されるのですが、それぞれの分量を文字数で表すならば、全体が206文字に対して、御父は18文字、御子144文字、聖霊44文字で、いかに御子の部分が多いかがわかります。さらに御子の部分について、その中心の「我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず」を除いて以下のそれに付随して述べられている、即ち、「主は聖霊によりて宿り、処女マリアから生まれ」以下「かしこより来たりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん」までは122文字。その中の十字架と復活に関する部分は53文字で半分近いのです。