今週のメッセージ2013.10.13

キリストの再臨と最後の審判

 

「かしこより来たりて、生ける者と死にたる者とを審きたまわん」。使徒信条の第2区分の最後の一節です。キリストの再臨と最後の審判に関する信仰が告白されています。

1970年代の初め頃から盛んに新聞、テレビ等で公害問題が取り沙汰されるようになり、人類存亡の危機が現実問題として語られるようになりました。他方、世界を何度も滅ぼすことが出来るほどの世界の核保有問題、また世界の人口増加と食糧問題も絡めて世界の終末が大真面目で語られるようになったのもその頃からです。

しかし、真の終末はそうした人為的原因でもたらされるものではありません。創造者なる神が、その絶対的な主権のもとに世界に終わりがもたらされるのが真の終末です。66巻から成る聖書の最後に置かれている書は『ヨハネの黙示録』といわれる書で、この世の終わりが神からの啓示として語られています。

22章から成るこの書の21章からは、新共同訳聖書に拠るならば、「新しい天と新しい地」「新しいエルサレム」「キリストの再臨」といった小見出しの付いた記事が置かれて、聖書全巻が締めくくられています。

215節では、神が、「見よ、わたしは万物を新しくする」と言われ、次の6節では、「事は成就した」と宣言されます。2213ではキリストが、「わたしはアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである」と自己宣言されています。

このように世界の終末は創造主なる神によるものであり、それはキリストが再び来られる「再臨」によって導入され、「最後の審判」の執行を以って実現していくのです。