今週のメッセージ2013.10.27

「われは聖霊を信ず」

 

7月から毎週ではありませんが『使徒信条』について記してきました。その中ですでに述べてきたことですが、『使徒信条』はカトリック、プロテスタントを問わずキリスト教会が共有する最も基本的な信仰告白です。

その内容は大きく三つに区分されます。即ち、第1は「父なる神」に関する信仰の告白。第2は「子なる神」即ち「イエス・キリスト」に関する信仰の告白です。そして第3は「聖霊なる神」に関する信仰告白です。つまり『使徒信条』は三位一体の神に関する信仰告白なのです。

「父なる神」については、「天地の造り主」また「全能」なるお方として告白されています。

次の「御子イエス・キリスト」については、先ず「その独り子」「われらの主」として告白され、続いて、「主は聖霊によりて宿り」から始まって「かしこより来たりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん」で終わる、即ち、聖霊による受胎、処女マリアからの誕生、十字架の受難、葬り、陰府下り、三日目の復活、昇天、御父の右への着座、再臨そして最後の審判と実に詳細な告白がなされます。

そして第3項目は表題にも記しましたが「われは聖霊を信ず」となるわけです。第1項目および第2項目と較べると実に簡単であっさり終わっているように見えます。何か聖霊が軽んじられているように思われてしまう危惧を覚えます。

しかしそれは誤解です。以下に続いている「聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪の赦し、からだのよみがえり、永遠のいのちを信ず」は全部その前の「聖霊を信ず」と関わりを持っての告白なのです。この点をしっかり把握していないと聖霊に対する信仰が浅薄なものになってしまいます。