今週のメッセージ(2013/12/08)

「永遠(とこしえ)の命」を信ず

 

このところ使徒信条に基づいてメッセージを記してきましたが、今回を以って最終回としたいと思います。

聖書中で表題の「永遠の命」の言葉が最も頻繁に出て来るのは『ヨハネ福音書』です。この書は内容的に前半の「しるし物語」と後半の「受難と復活」の二つに大別されます。

前半の「しるし物語」には七つのしるしが記され、最後の第7番目の「ラザロのよみがえり」(11144)は、テーマの「永遠(とこしえ)の命」と密接に関わるしるしであり、25,26節はその中心聖句といえます。

 「イエスは言われた。『わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる。生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない。このことを信じるか。』」(1125,26

ここにおける「命」は「永遠の命」。「死んでも生きる」は「復活」で「永遠の命」の開花・完成。「生きていてわたしを信じる者はだれも、決して死ぬことはない」は、肉体の死を経ても損なわれない「永遠の命」の特質を表しています。

これに関連する御言葉にTテモテ47b8があります。

 「信心のために自分を鍛えなさい。体の鍛練も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となるからです。」

ここでの「この世と来るべき世での命」とは“この世から来るべき世へ連なる命”、即ち「永遠の命」です。主は、「このことを信じるか」と問われます。わたしたちは「永遠の命を信ず」と告白し、使徒信条の信仰告白を結ぶのです。