今週のメッセージ2013.12.15

アドヴェント(待降節)

 

今年は今月1日から教会暦ではアドヴェント(待降節)と呼ばれる期間に入っています。アドヴェントとは「到来、出現」を意味する言葉で、キリスト教会はそれをキリストの「来臨」を表す意味で用いています。

ところで、キリストの来臨には2種類あります。一つは「受肉来臨」即ちキリストの「降誕」で、もう一つはキリストの「再臨」です。

待降節はクリスマス前の約4週間となるため、どうしてもクリスマスへの準備期間の色彩が濃くなることは否めません。それはそれでよいのですが、それと共にやはり「再臨への備え」の期間であることも忘れてはなりません。そうすることによって教会暦を一巡りすることにより、キリストの降誕から十字架の受難三日目の復活昇天着座聖霊降臨教会誕生、そして再臨に至るまでの信仰に関わる大切な事柄を一通り確認することが出来るわけです。

キリストの再臨はわたしたちの救いが完成を見る時であります。

 「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったからである。」(黙示録2134

しかしこの時は最後の審判が執行される時でもあります。

 「死も陰府も火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。その名が命の書に記されていない者は、火の池に投げ込まれた。」(同201415

故にわたしたちは、このキリストの再臨に備えることが大切なのです。