今週のメッセージ 2014.1.19

主の名を呼ぶ

 

初対面同士がこれから関係を築いていこうとする時、最初にすることはお互いの名前を知ることでしょう。「お名前は?」と尋ねたり、「わたしは○○です」と名乗ったりします。その後、「お住まいは?」「お仕事は?」「ご趣味は?」「ご家族は?」といった具合に関係を築くためにさらに互いを知ろうとします。

実は神さまもあなたとの関係を築くために、ご自身の名をあなたに知ってもらうこと、またその名をあなたに呼んでもらうことを求められるのです。

では神の名は何とお呼びすればよいのでしょうか。旧約聖書の出エジプト記3章に、神ご自身が名乗っておられる箇所があります。

 「神はモーセに、『わたしはある。わたしはあるという者だ』と言われ、また、『イスラエルの人々にこう言うがよい。「わたしはある」という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだと。』」(14節)

なんと「わたしはある」が神の御名なのです。原語のヘブライ語では「ヤーウェ」あるいは「ヤハウエ」と読まれます。しかし、神に対する畏敬から御名は「アドーナイ」という言葉に置き換えて読まれるようになり、その読み方が70人訳のギリシャ語聖書では「キュウリオス」と訳され、それを日本語訳聖書では「主」と訳しているのです。

回りくどい言い方になりましたが、要するに「主」が神の御名なのです。八百万(やおよろず)の神が存在するといわれるわが国では、「神」という言葉は実に曖昧です。そこでわたしたちは、唯一の真の神に対して、他の神々とは区別するべく「主よ」と呼びかけるのです。「『主の名を呼び求める者はだれでも救われる』のです。」(新約聖書・ローマ10:13)