今週のメッセージ 2013,01,26

イエス、洗礼を受ける!

 

新約聖書の最初には四つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)が置かれています。そのうちの最初の三つに、筆を揃えて「イエス、洗礼を受ける」の小見出しのもとに、主イエスが洗礼者ヨハネから洗礼を受けたことが記されています。

イエスを神の御子、救い主として信じ始めた方の中には、「何故イエスが洗礼を?」と不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。何故なら、ヨハネが授けていた洗礼は“悔い改めに導く洗礼”(マタイ311他)だからです。悔い改めを必要とする罪など皆無のきよいイエスさまが何故?というわけです。

しかし、イエスがヨハネから洗礼を受けられたことは事実であり、そしてそれには言うまでもなく意味があったのです。

同じ新約聖書の中に以下のような御言葉があります。

 「罪と何のかかわりもない方を、神はわたしたちのために罪となさいました。わたしたちはその方によって神の義を得ることができたのです。」(Uコリント521

イエスは全く罪のない、きよい神の御子であられながら、わたしたちの救いのために、罪人のわたしたちに連帯され、身代わりとなってわたしたちの罪を負われ、十字架にかかることによって救って下さったのです。“悔い改めに導く洗礼”を受けられたのは、そのことの始まりでした。

 「そして、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(Tペトロ2:24