今週のメッセージ2014.2.23

主イエス、誘惑を受ける(4)

 

先週は主イエスに対するサタンの最初の誘惑とそれに対する主イエスの応戦について記しました。そこで今週はサタンの第二回目の誘惑と主イエスの応戦について考えてみましょう。

その誘いについて次のように記されています。

 「次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、言った。『神の子なら、飛び降りたらどうだ。「神があなたのために天使たちに命じると、/あなたの足が石に打ち当たることのないように、/天使たちは手であなたを支える」/と書いてある。』」(マタイ45,6

 敵も然る者、聖書のことばで退けられると、次は自分も聖書のことば(詩編9111,12)を使って第二の矢を放ったのです。その意図するものは、主への信頼をことばを逆手にとって、本当に神がおられるのか、本当に言葉通り助けてくれるのか、試してその証拠を見せろとの誘いです。

すると主イエスは、またもや旧約聖書中の申命記の言葉を以って応戦されたのです。それは以下のような616の言葉でした。

 「あなたたちがマサにいたときにしたように、あなたたちの神、主を試してはならない。」

そこにおいて主イエスが意図されている返答は次のことです。即ち、主とその言葉の真実さ、確かさは試すことによって知り得るものではなく、その上に自分の存在と生の全重量を乗せ、託して生きる中で初めて確認出来る、ということです。

それにしてもサタンは御言葉さえも使って誘ってきます。対抗手段は、祈りと御言葉によって聖霊の御支配を戴いて生きる以外にありません。