今週のメッセージ 2014.3.16

イエス・キリスト


先々月の第三主日(1/19)、「主の名を呼ぶ」と題して記しました中で、神の名について以下のような言及をいたしました。


旧約聖書の出エジプト記3章に、神ご自身が名乗っておられる箇所があります。

 「神はモーセに、『わたしはある。わたしはあるという者だ』と言われ、また、『イスラエルの人々にこう言うがよい。「わたしはある」という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだと。』」(14節)

なんと「わたしはある」が神の御名なのです。原語のヘブライ語では「ヤーウェ」あるいは「ヤハウエ」と読まれます。しかし、神に対する畏敬から御名は「アドーナイ」という言葉に置き換えて読まれるようになり、その読み方が70人訳のギリシャ語聖書では「キュウリオス」と訳され、それを日本語訳聖書では「主」と訳しているのです。


この「主」はイエス・キリストの名の前にも付けられ、またイエス・キリストを指して「主」と呼ぶこともあります。それはイエス・キリストもまさに「主」であられるからです。ヨハネ福音書の8:24bに興味深い記事があります。

 「『わたしはある』ということを信じないならば、あなたたちは自分の罪のうちに死ぬことになる。」(新共同訳)

この部分は口語訳や新改訳だと判然としませんが、『わたしはある』という神の名と採るとはっきりしてきます。イエス・キリストは神であられ、主イエス・キリストそして「主」と呼ばれるお方なのです。