今週のメッセージ 2014.3.30

真のクリスチャン


「シモン・ペテロが答えて言った、『あなたこそ、生ける神の子キリストです』」。(マタイ福音書16:16、口語訳)


冒頭の聖句は、ペテロのイエスに対する信仰告白です。

ある時主イエスは弟子たちに、人々はご自身についてどう見ているかとお尋ねに成りました。弟子たちは、洗礼者ヨハネの生き返り、エリヤの再来、エレミヤ、預言者のひとり等々の見方があることを伝えました。すると主イエスは、ではあなたがたはわたしをどう見るかと問われました。それに対して弟子たちを代表してペテロが答えたのが冒頭の聖句です。

「あなたこそ、生ける神の子キリストです」とのペテロの信仰告白を受けて、主イエスは、「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる」(同18節)と言われました。

「この岩」に対する理解はプロテスタントとカトリックでは見解を異にしますが、プロテスタントでは一般的に、“イエスは神の御子キリスト”との霊的真理、またそれを信じる信仰と考えます。従って、主イエスはその真理の上に、その信仰を土台として「わたしの教会を建てる」と仰せられたと受け留めます。

教会は誰のものでもありません。主イエス・キリストのものです。そして「教会はキリストの体」(エフェソ1:23)と言われ、さらにクリスチャンに対して、「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分」(Tコリント12:27)と言われています。

真のクリスチャンとは、“イエスはキリスト”と信仰告白し、教会に属して教会を形成している掛け替えのない部分となっている人のことです。