今週のメッセージ2014.4.13 棕櫚の主日
「その翌日、祭りに来ていた大勢の群衆は、イエスがエルサレムに来られると聞き、 なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。『ホサナ。主の名によって来られる方に、祝福があるように、/イスラエルの王に。』イエスはろばの子を見つけて、お乗りになった。」(ヨハネ 12:12−14a)
教会暦では、本日は「棕櫚の主日」と呼ばれる特別な日曜日となっています。主イエスはこの週の木曜日の夕、敵対者によって逮捕連行され、翌金曜日には十字架に磔にされるのです。今週はそれを記念する週なのです。 しかし、主がその週の初めにエルサレムに入城した際には、人々はイエスを大歓迎するのです。冒頭の聖句はその様子を告げるものです。即ち、群衆はナツメヤシ(棕櫚)の枝を振って主を歓び迎えたのです。この棕櫚の木はいわゆる“勝ち戦”の表象で「戦捷(せんしょう)木」とも呼ばれるもので、この主日が「棕櫚の主日」と呼ばれるのにはそのような背景があるのです。 しかし、それから一週間も経たないうちに、彼らは、イエスを「十字架につけろ」と叫ぶ暴徒と化していくのです(マタイ27:22,23)。 このことはイエスがキリスト(メシア、救い主)であることを正しく悟ることは、人間の能力を超えたことであることを示しています。故に主イエスは、誤解を避けるべく、これまで度々、姿変わりの際や(17:9)、いやしの御業の後に、そのことを誰にも言いふらさないように(8:4,9:30,12:16)と戒められました。しかし、ここでは、ご自身が来るべきメシア(王)であることを積極的に自己啓示されたのです。
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