今週のメッセージ 2014.6.29

律法学者やファリサイ派に勝る義

 

「言っておくが、あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」(新約聖書マタイ5:20)

去る6/8のペンテコステ(聖霊降臨日)を境に、教会暦では聖霊降臨節と呼ばれる期間に入りました。この期間は「教会の半年」とも呼ばれます。これに対応するのが「主の半年」と呼ばれる期間です。この期間は、主イエス・キリストに纏わる記念日が多い期間です。たとえば降誕日(クリスマス)、(十字架の)受難日、復活日(イースター)、昇天日等々です。それに対して「教会の半年」は、最初の聖霊降臨日は別にして、いっさいそうした記念日はありません。

そこで暫くの間(半年間)、主イエス・キリストを救い主として信じて生きる信仰生活や教会生活に関わるテーマで記していこうと思います。

さて、冒頭に記した聖句ですが、律法学者は言うまでもなく律法の専門家、ファリサイ派はその律法を厳格に守り行うことにおいて自分たちの右に出る者はいないと自負していた輩を指しています。あなたがたの義が、彼らのそれに「まさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない」とはなんと厳しい、と心が怯むかも知れません。

しかし、新約聖書中の「ローマの信徒への手紙」において、「律法を実行することによっては、だれ一人神の前で義とされないからです。律法によっては、罪の自覚しか生じないのです」(3:20)と語り、さらに、「なぜなら、わたしたちは、人が義とされるのは律法の行いによるのではなく、信仰によると考えるからです」(28節)と述べています。

次回はこのことについて、さらに詳しく記したいと思っています。1sai さい