今週のメッセージ2014.7.27

第二戒

 

「あなたはいかなる像も造ってはならない。上は天にあり、下は地にあり、また地の下の水の中にある、いかなるものの形も造ってはならない。あなたはそれらに向かってひれ伏したり、それらに仕えたりしてはならない。わたしは主、あなたの神。・・・」(旧約聖書・出エジプト記20:4−5a

前回は、第一戒「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない」(同3節)について記しました。これは唯一の神に対して礼拝を献げるという、いわゆる信仰の大原則が命じられているものといえます。それに対して、冒頭に記した第二戒は、偶像禁止というかたちを以って第一戒を具体化しているといえるでしょう。

人間は、目に見えるもの、かたちあるものに惹かれます。故に、見えない神を見えるかたちに造りたい誘惑に駆られます。

この偶像造設の誘惑は早速イスラエルの民を捉えました。神の指示に従ってシナイ山に登ったモーセが、なかなか戻って来ないのです。彼らにしてみれば、モーセは神の代理者のような存在でした。なぜなら、モーセに統率されて彼らはエジプトを脱出することが出来たからです。

彼らはモーセの兄のアロンに、「さあ、我々に先立って進む神々を造ってください。エジプトの国から我々を導き上った人、あのモーセがどうなってしまったのか分からないからです」(32:1)と訴えたのです。するとアロンは金の子牛の像を造ってその求めに応えるのです。彼らは早速、これこそわれわれをエジプトの国から導き上った神々だとして礼拝し始めたのです。

しかし神は、彼らのこの偶像礼拝行為を厳しく戒められたのでした。