今週のメッセージ2014.8.10

第四戒(1)

 

十戒は、7/6付けのメッセージにおいて記しましたように、旧約聖書の出エジプト記と申命記の二箇所に出ていて、両者は内容的にほとんど同じなのですが、安息日の遵守を命じる第四戒において1箇所だけ、はっきり異なっているポイントがあります。以下に下線でその個所を示します。

「安息日を心に留め、これを聖別せよ。六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。」(出エジプト記20:8−11)

「安息日を守ってこれを聖別せよ。あなたの神、主が命じられたとおりに。 六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、牛、ろばなどすべての家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。そうすれば、あなたの男女の奴隷もあなたと同じように休むことができる。あなたはかつてエジプトの国で奴隷であったが、あなたの神、主が力ある御手と御腕を伸ばしてあなたを導き出されたことを思い起こさねばならない。そのために、あなたの神、主は安息日を守るよう命じられたのである。」(申命記5:12−15)

即ち、安息日の意義に関し、前者の出エジプト記では神の創造のわざを覚えることが示され、後者の申命記では、イスラエルがエジプトでの奴隷の頚木から救い出されたことを覚えることが命じられています。その違いは、両者の扱っている時期的違いから生じていると考えられます。