今週のメッセージ 2014.8.17

第四戒(2)

 

先週に引き続いて第四戒の安息日について記します。

旧約時代、十戒の第四戒の「安息日」は、創造者なる神とその御業を覚え、加えて神が、後にイスラエルの民をエジプトの奴隷の頚木から救出されたことも併せ覚えるべく意義付けられました。

新約時代に入ると、「週の初めの日」である日曜日が「主日」として七日目(土曜日)の「安息日」に取って代わることとなりました。

それは「週の初めの日」に起こった救い主イエス・キリストの復活の出来事に起因しています。その復活を伝える福音書の書き出し(マタイ281)は次のようです。「さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行った。」

そしてこの「週の初めの日」が聖なる礼拝の日になったことは、使徒言行録207の次のような記述からうかがい知ることが出来ます。週の初めの日、わたしたちがパンを裂くために集まっていると、パウロは翌日出発する予定で人々に話をしたが、その話は夜中まで続いた。」

「パンを裂く」とは聖餐式のことで、通常日曜日(主日)の礼拝と共に行われます。由ってA.D.50年代の初期にはクリスチャンの間では、土曜日の安息日に代えて日曜日の「主日」が聖なる日となっていたことがわかります。

創造主なる神は、その罪の故に滅ぶべき者となってしまった人間を放置なさらず、独り子イエス・キリストを救い主として送られ、十字架の死と三日目の復活を以って永遠の命の救いの道をお開き下さいました。その故に、「週の初めの日」(日曜日)が土曜日の「安息日」に代わる聖なる日となったわけです。