今週のメッセージ2014.10.5

目まい

 

私事になりますが、目まいに襲われ、ここ4日ほど何も出来ず、ただ床に伏して治まるのを待つことを余儀なくされました。これまで一時的に襲われることはあっても、4日も床に就いたのは初めてのことでした。

体験者はおわかりのように、目の焦点が揺れ動き、動くことはおろか立つこともままならず、吐き気はするは、生欠伸は出るはで閉口しました。

生理的な目まいはとは別に人生の歩みにおいて焦点が狂うことは恐ろしいことです。以後ずっと裏切り者の汚名を着せられることとなったイスカリオテのユダもその一人といえるでしょう。彼は十二弟子の中で会計を任されていたとあるのでそれなりの能力を持ち、信頼を得ていた人物と考えられます。主イエスに対して彼自身、恐らく神聖王国の実現者の期待をかけていたのでしょう。しかし、やがてイエスがそういう人物ではないと悟った時、彼は敵対者たちと交渉し、銀貨30枚でイエスを売り渡してしまったのです。結果、イエスに有罪判決が下り、処刑されることになると彼は後悔し、銀貨30枚を敵対者たちに返しに行くのですが、最早相手にされず、そこでついに彼は首を吊って果てるという最悪の終わりを迎えることとなってしまったわけです。

ユダの裏切り行為の因として、「ユダの中に、サタンが入った」(ルカ223)と記されていますが、だからと言ってユダに責任がないわけではありません。サタンの誘いに乗ってしまったのはユダ自身の責任です。

主イエスこそ、真の救い主にして人生の確かな唯一の導き手です。主イエスによって人生の焦点をしっかり定めて歩んで行きましょう!

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」(新約聖書・ヘブル12:2a、新改訳)