今週のメッセージ 2014.10.26

秋の夜長に命を想う

 

「体の鍛練も多少は役に立ちますが、信心は、この世と来るべき世での命を約束するので、すべての点で益となるからです。」

(新約聖書・Tテモテ4:8)

十月も下旬となり、深まり行く秋を感じる時節となりました。

秋は、四つの季節の中で最もいろいろに表現される季節かと思います。スポーツの秋、行楽の秋、食欲の秋、収穫の秋、読書の秋等々。

また秋の夜長、もの想う時節でもあります。そこで「命」について想いを馳せてみたいと思います。

親御さんにとってわが子の誕生は感動的でうれしいものです。そしてその命の成長は楽しみで待ち遠しいものです。まさに「這えば立て 立てば歩めの親心」です。

この世に生を受けた以上、健康で長生きを願います。聖書をみると、旧約聖書においては、いわゆる長寿は神の祝福といわれています。さらに新約聖書に入ると、寿命の長短を超越した神の恵みとしての「永遠の命」が語られます。

冒頭の聖句に、この世と来るべき世での命を約束するとありますが、「この世」の命と「来るべき世」の命の二種類の命が言われているように見えますが、そうではなく、むしろ「この世」から「来るべき世」へと連なる命、即ち「永遠の命」を信心は約束している故に、からだの鍛錬も然ることながら「信心は〜すべての点で益となる」というのです。

そこで秋の夜長、信心、即ち、信仰心の源なる聖書のことばに聴こうではありませんか。「実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです」(ローマ1017とありますから。