今週のメッセージ2014.11.23
聖書に聞け
「信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。」(新約聖書・ヘブライ11:3)
この聖句は、「この世界」、すなわち天地万物が、「無から有を呼び出される神」(新約聖書・ローマ4:17、口語訳)により、しかも「神の言葉」によってなされたことを語っています。そしてこのことを知る手立ては「信仰によって」です。現代人がとかく万能視しがちな科学でも手が届きません。故に、アウグスティヌス(A.D.354-430)は、「認識は信仰の報酬なり。ゆえに信ぜんがために認識せんとするにあらず。認識せんがために信じよ」との言葉を遺しているわけです。人間の認識能力を超えた領域の事柄は、その業を担った神の言葉に聞き、それを信じることによって、はじめて人間は知ることが出来るのだというわけです。
従って、同様に人間の認識能力を超えた死後の世界の事柄についても、聖書は次のように語っています。
「しかし、アブラハムは言った。『お前の兄弟たちにはモーセと預言者がいる。彼らに耳を傾けるがよい。』金持ちは言った。『いいえ、父アブラハムよ、もし、死んだ者の中からだれかが兄弟のところに行ってやれば、悔い改めるでしょう。』アブラハムは言った。『もし、モーセと預言者に耳を傾けないのなら、たとえ死者の中から生き返る者があっても、その言うことを聞き入れはしないだろう。』」(新約聖書・ルカ16:29−31)
これは主イエスの説話ですが、ここで「モーセと預言者」と言われているのは(旧約)聖書のことを指しています。死後の事柄についても、聖書に聞け、と主イエスは言われています! |
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