今週のメッセージ2014.12.7

聖書における約束(1)

 

聖書の中心内容は救い主イエス・キリストです。主イエス・キリスト御自身が、「聖書はわたしについて証しをするものだ」といわれています。(新約聖書・ヨハネ福音書5:39参照)

その聖書は大きく旧約聖書と新約聖書に大別されますが、旧約および新約の「約」は、約束あるいは契約の「約」の意味です。

前回は、神の救いの御業が、紀元前2000年ごろ実在したアブラム(後のアブラハム)に対して、約束のかたちで始まったことを記しました。そしてその約束はその子イサクにおいて更新され、さらにその子ヤコブにおいて更新されたことを見ました。

そのヤコブには12人の息子たちが誕生し、それぞれが後のイスラエル12部族の祖となっていったのです。彼は12人の打ちの番目の息子ユダに特別な祝福の約束を与えました。それが以下のものです。

 「王笏はユダから離れず/統治の杖は足の間から離れない。」(創世記49:10)

この中の王にまつわる「王笏」という語に注目です。

やがてこのユダ部族の子孫としてダビデが誕生します。彼は長じてイスラエルの王座に着きます。そもそもイスラエルという名称は先のヤコブの後の名称から来ているものです。そのダビデに預言者ナタンが次のような預言の言葉を語るのです。

 「あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。」(Uサムエル記7:12,13)      (次回に続く)