今週のメッセージ201/12/14)

聖書における約束(2)

 

「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」(ルカ福音書13133

前回、預言者ナタンがダビデ王に語って預言の言葉を記しました。その中に、「彼の王国の王座をとこしえに堅く据える」との主の約束がありました(Uサムエル記7:13b)。冒頭の聖句は、その約束を実現する男の子がうまれることを、天使ガブリエルがおとめマリアに向かって語っている言葉です。この約束は、天使ガブリエルが伝えたとおり、やがてヨセフという人のいいなづけになっていたマリアが男の子を産むことによって実現し、その子は天使の指示通りイエスと名づけられました。イエス・キリストのご降誕です。イエス・キリストはおよそ三十歳なられた頃から(ルカ323)救い主としての働きを開始され、やがて十字架の死と三日目の復活を以って救いの御業を成し遂げられ、天に帰られました。そしてこの救いの福音は地の果てに向かって今も伝え続けられています。

しかし、この救いの恵みの時はやがて終止符が打たれる時が来るのです。それは天に帰られたキリストが再びおいでになること(再臨)によってです。聖書はそのことを次のように約束しています。

「見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。」(ヨハネ黙示録2212

前々回記しましたように、教会では今「待降節」と呼ばれる期間を過ごしています。この期間はクリスマスへの備えの時であると共に、再び来られるキリストを迎える備えの思いを新たにされる時なのです!