今週のメッセージ 2015.4.4

「光」へのこだわり

 

キリスト教会の祝祭日で一般的に最もよく知られているのは、なんといってもクリスマス(降誕祭)でしょう。次がイースターと呼ばれるキリストの復活祭です。実は、本日はそのイースター(復活祭)なのです。

クリスマスはご承知のように1225日の固定された日です。しかし、イースターは毎年移動するのです。昨年は420日でした。

では、どのようにその日が定められているのでしょう。

クリスマスの1225日は、ローマの冬至祭をキリスト教会がキリストの御降誕を記念する日と定めたのです。冬至はご存知のように1年中で最も昼間が短い日です。その日を境に次第に昼間の長さが長くなっていきます。そこで、キリストの降誕は、この世に光が射し込んだ出来事として冬至祭を降誕祭に置き換えたというわけです。

ではイースターはどうなのでしょう。イースターは“春分点の後の最初の満月のあとの最初の日曜日”と定められています。キリストが復活されたのは、聖書に記されているように「週の初めの日」、即ち日曜日でした。問題はどの日曜日かということです。そこで、春分点の後の最初の満月のあとの最初の日曜日、としたのです。そのわけは、春分点は昼間と夜の長さが同じになり、その日を境として次第に昼間の長さがながくなっていきます。つまり、満月といい、昼間の長さが長くなることといい、いずれも「光」にこだわっているといえます。即ち、イエス・キリストの復活は、死の闇の中に命の光が射し込んだ出来事であることが表されているわけです。クリスマスも先に見た通り、同じく「光」へのこだわりがありました。

「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」(ヨハネ8:12)