今週のメッセージ2015.4.26

復活の初穂として

 

「しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。」(新約聖書・Tコリント15:20)

先週、新約聖書の中の『コリントの信徒への手紙第一』の復活の章と呼ばれる15章をご紹介し、その最初の部分に記されている「最も大切なこと」について記しました。

コリントとは当時のギリシャの南部にあった町ですが、そこのコリント教会は、さまざまな問題を抱えていた教会でした。分裂・不一致の問題や、父親の妻をわがものとする不道徳の問題等々です。

先にあげた15章を見ると、12節に、「キリストは死者の中から復活した、と宣べ伝えられているのに、あなたがたの中のある者が、死者の復活などない、と言っているのはどういうわけですか」とあり、死者の復活を否定していた人たちがいたことがわかります。

彼らに対し、使徒パウロは、「死者が復活しないのなら、キリストも復活しなかったはずです」(同16節)と言い、キリストの復活が、キリストを信じる者たちの復活と密接不可分であることを記しています。

キリストの復活は、決して自己顕示的なものではなく、わたしたちの復活のためのものなのです。故に、「キリストが復活しなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、・・・キリストを信じて眠りについた人々も滅んでしまったわけです」(17,18節)となってしまいます。

その上で宣言されているのです。「しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました」と。キリストの復活は初穂なのです。あなたがこの復活のキリストを信じるならば、あなたもそれに続く穂となるのです!