今週のメッセージ 2015.5.3

どんなふうに、どんな体で?

 

「しかし、死者はどんなふうに復活するのか、どんな体で来るのか、と聞く者がいるかもしれません。」(新約聖書・Tコリント15:35)

 

先月5日にイースター(復活祭)を迎え、その日を境に教会暦も受難節から復活節へと入りました。本日は復活節第五主日と呼ばれる日曜日です。

復活祭に因み、先々週からは「復活の章」として知られる新約聖書・『コリントの信徒への手紙第一』に基づいて記しています。

最初の先々週は、「最も大切なこと」(同3節)として「主イエス・キリストの十字架の死」「三日目の復活」が示されていることを記しました。

2回目の先週は、当時、ギリシャの南部のコリントの町にあった教会の中に、死者の復活を否定する人たちがいたことを背景に、キリストの復活は死者の復活の初穂であることを確認しました。

しかし、それでも否定的な人たちは引っ込みません。それが冒頭に挙げた、彼らが次に発した疑問です。即ち、「死者はどんなふうに復活するのか、どんな体で来るのか」というものです。

それに対して聖書は、「愚かな人だ。あなたが蒔くものは、死ななければ命を得ないではありませんか」(同36節)と語り、自然界の植物(農作物)を例にとって、「あなたが蒔くものは、後でできる体ではなく、麦であれ他の穀物であれ、ただの種粒です。神は、御心のままに、それに体を与え、一つ一つの種にそれぞれ体をお与えになります」(37,38節)と述べ、「自然の命の体が蒔かれて、霊の体が復活するのです。自然の命の体があるのですから、霊の体もあるわけです」(44節)として、復活の体」を「霊の体」として提示するのです!