今週のメッセージ 2015.5.31

 

 

聖霊降臨日(ペンテコステ)に因んで

先週の日曜日は、キリスト教会にあっては、キリストの降誕を記念するクリスマス、復活を記念するイースターと並んでキリスト教会の三大祝祭日の一つである聖霊降臨の記念日、ペンテコステでした。ペンテコステという言葉は第50番目を意味する言葉です。キリストの復活から50日目に当たる日だからです。
  ペンテコステは、クリスマスやイースターと比べ陰が薄い感じが否めません。何と言ってもクリスマスが一般的に最も知られています。そこには12月25日という固定祝祭日であることが影響していると思われます。それに比べ、イースターは、春分の日の後の最初の満月の後の最初の主日(日曜日)ということで毎年移動する祝祭日です。ペンテコステはイースターから50日目ですから、イースターの移動に伴って毎年移動するわけです。毎年移動する祝祭日は一般的には浸透が難しく、従って影が薄くならざるを得ないと言えるでしょう。
 しかし、移動祝祭日であるということの他にもう一つ理由があるように思います。それは可視的イメージが描きにくいということです。クリスマスの降誕、イースターの復活は、人となられたイエス・キリストのそれらですからイメージしやすいのです。それに対し聖霊は不可視ですから、その降臨もイメージしにくいのです。
しかし、キリストの言葉に次のようなものがあります。
 「命を与えるのは“霊”である。・・・わたしがあなたがたに話した言葉は霊であり、命である。」(新約聖書・ヨハネ福音書6:63)
聖霊は、キリストの言葉、延いては聖書の言葉を通してわたしたちのキリストの救いの命の恵みをもたらして下さるのです!