今週のメッセージ201/06/21)

『使徒言行録』におけるペンテコステ

 

 去る5/24がペンテコステと呼ばれる聖霊降臨の記念日でした。以降、それに因み、聖

 

霊をテーマとして記してきましたが、先々週と先週は、『ヨハネ福音書』に基づき、「キ

 

リストを知る力を賦与する聖霊」について記しました。そこで本日は、『使徒言行録』

 

に基づいて「キリストを知らせる力を賦与する聖霊」について記してみましょう。

 

 『使徒言行録』には『ルカ福音書』という前巻(第1巻)があります。その最後の章、

 

 24章の終わりに次のような言葉があります。

 

 「そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、言われた。『次のよ

 

うに書いてある。「メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。また、罪の

 

赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる」と。エ

 

ルサレムから始めて、あなたがたはこれらのことの証人となる。わたしは、父が約束され

 

たものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさ

 

い。』」(4549節)

 

   主イエスのこの指示は、後巻の使徒言行録で聖霊降臨(ペンテコステ)の出来事とし

 

て展開されます。即ち、使徒言行録1:8の「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなた

 

がたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土

 

で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる」の通りに、イエス・キリスト

 

の福音はエルサレムから始まって実に地の果てに至るまで伝えられて行くのです。そこに

 

おいて聖霊は、実にキリストの福音を他者に知らせる(伝える)力となって、ペトロや

 

パウロを初めとするすべての伝道者や証人の上に働き、それは今日に至るまで、そしてこ

 

れからも継続して行くのです!