今週のメッセージ201/06/28)

キリストの二度の来臨

 

 「人間にはただ一度死ぬことと、裁きを受けることが定まっているように、キリス

 

トも、多くの人の罪を負うためにただ一度身を献げられた後、二度目には、罪を負

 

うためではなく、御自分を待望している人たちに、救いをもたらすために現れてく

 

ださるのです。」(新約聖書・ヘブライ92728

 

  冒頭の聖句は、キリストの二度の来臨について語っているものです。

 

 キリストの最初の来臨については「クリスマス」として記念され、多くの方々がご存知

 

です。冒頭の聖句では「多くの人の罪を負うために一度身を献げられた」と表現され

 

ています。毎年世界中で祝われる初臨は、「多くの人の罪を負うために一度身を献げ」

 

るための来臨で、それの具体化された出来事が十字架の死でした。故にこの死は、病死で

 

もなく、事故死でもなく、自死でもない、「贖罪死」と呼ばれる特別な死、そしてそこで

 

流された血は、「あらゆる罪から清められる」血(Tヨハネ1:7といわれる所以な

 

のです。

 

  それに対して再び来られる再臨は、「罪を負うためではなく、御自分を待望してい

 

る人たちに、救いをもたらすために現れてくださる」といわれています。初臨の十字

 

架の死は、信じる者に罪の赦し罪故の滅びの死からの救いを与えて下さいました。し

 

かしその救いの完成は、まだ先に待たなければなりません。その完成の実現がキリストの

 

 再臨の時なのです。その時こそ復活の実現そして新天新地の到来の時なのです。わたし

 

たちはその約束を信じ、信仰によって生きていくのです。故に「信仰による義人は生き

 

る」(ローマ117といわれているのです。