今週のメッセージ201/07/26)

「教会」について

 

 キリストの教会を一言で言うならば、「『イエス・キリストは主である』と信じ告白する者たちの集まり」と言えるでしょう。そして、クリスマス(降誕日)、イースター(復活日)と並ぶキリスト教会の三大祝祭日の一つペンテコステ(聖霊降臨日)がその誕生日なのです。というのは、キリストは十字架の死と三日目の復活を経て40日間にわたり、弟子たちの前に復活の姿を現され、40日目に昇天されました。それから10日目、復活からだと50日目に、天に帰られたキリストに代わり、聖霊なる神が降臨されたのです。ペンテコステはその記念日なのですが、同時に教会の誕生日でもあります。なぜなら、降臨された聖霊により、『イエス・キリストは主である』と信仰告白する者たちが生まれたのです。それは即、『イエス・キリストは主である』と告白する者たちの集まりである「教会の誕生」に他なりませんでした。

 世界で最初に誕生した教会は、エルサレムの教会でした。少々細かくなりますが、新約聖書・使徒言行録11:2に、「ペトロがエルサレムに上って来たとき」とあるのは、11章の初めに、「ペトロ、エルサレムの教会に報告する」の小見出しが示しているように、ペンテコステに降臨された聖霊は、ユダヤ人だけでなく、ユダヤ人から蔑まれていた異邦人との混血のサマリア人たちの上にも降り(7/5付参照)、そして今や、純粋の異邦人であるローマ人のコルネリウスたちの上にも降ったことを(7/12付参照)、ペトロがエルサレムの教会に報告するための行動だったのです。ペトロは十二弟子の筆頭であり、エルサレムの教会のリーダーでもありました。しかし教会にはキリストが首(かしら)として臨在され、ペトロもその許で仕える者のひとりであったが故の報告行為であったわけです。