今週のメッセージ201/09/20)

ひこばえ


 「ひこばえ」という語はあまり聴き慣れない言葉かと思います。わたしたちの教会では、この語を用いて、いわゆる世に言う“敬老会”を“ひこばえ会”と呼んでいます。明日(21日)は“敬老の日”。そこでわたしたちの教会では、本日、午前の礼拝後、昼食を共にすることを含めて“ひこばえ会”を持ちました。

 「ひこばえ」という語は下記のごとく聖書の中に登場している語です。同じく『ヨハネの黙示録』の5:5にも出ています。

 「わたし、イエスは使いを遣わし、諸教会のために以上のことをあなたがたに証しした。わたしは、ダビデのひこばえ、その一族、輝く明けの明星である。」(新約聖書・ヨハネの黙示録22:16)

 クリスチャンの方々のために書き添えるならば、口語訳ならびに新改訳では次のようになっています。

 「・・・わたしは、ダビデの若枝また子孫であり、輝く明けの明星である」。(口語訳)

 「・・・わたしはダビデの根、また子孫、輝く明けの明星である。」(新改訳)

 つまり、「ひこばえ」は、「若枝」「根」「子孫」という意味で用いられ、上記においては主イエス・キリストがご自身を指している言葉です。

 辞書で調べると、「切った根や株から芽が生え出ること。その芽」と出ています。(岩波国語辞典)

 年齢を重ね高齢になると、意欲が低下し、諦めが先に立って、新しいことにチャレンジしたり、生み出したりすることが失われがちです。しかしそうではなくて、古い切り株からも新しい芽を出そうというわけです。