今週のメッセージ201/09/27)

探し求めさえすれば・・・


 「彼らが探し求めさえすれば、神を見いだすことができるようにということなのです。実際、神はわたしたち一人一人から遠く離れてはおられません。」(新約聖書・使徒言行録17:27b)

 使徒パウロの第2回目伝道旅行の際、ギリシャのアテネでの伝道の様子が使徒言行録第17章に記されています。冒頭の聖句は、その折、パウロが語った説教の中の1節です。彼はアテネの町を巡っていた時、町の中に夥しい偶像が祭られているのを見、憤慨したと記されています。そのアテネの人々に彼はこんな風に切り出して福音を語ったのです。

 「道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。」そしてさらに、「探し求めさえすれば、神を見いだすことができる」として真の神について語ったのです。実に「『知られざる神に』と刻まれている祭壇」引き合いに出して彼は真の神を伝えたのです。

 広大無辺の宇宙、緻密に造られている人間のからだ等を考える時、その背後に造り主なる神の存在を覚えます。さらに、イエス・キリスト、またキリストを証しする聖書を見るとき、真の神の存在をはっきり知るのです。

 「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである。」(ヨハネ福音書118

 「聖書はわたしについて証しをするものだ。」(同539b

 「父のふところにいる独り子である神」とは、イエス・キリストです。

 また、「聖書はわたしについて証しをするもの」といわれる「わたし」とはイエス・キリスト御自身なのです。