今週のメッセージ201/10/11)

信仰に入ったとき、聖霊を受けましたか


このところ、使徒パウロという人が、第二回目の伝道旅行において、主の指示に従ってヨーロッパに渡り、ギリシャのアテネで(9/27)、続いてコリントで(10/4)の伝道の様子を背景に記してきました。やがてそれを終えたパウロは、出発拠点のアンティオキアに戻りました。

しばらくすると、彼は第三回目の伝道旅行に出発しました。行き先はアジアのエフェソという町でした。そしてここが第三回伝道旅行の中心的な場所となりました。エフェソで最初の頃出会った十二人ほどの人たちとパウロとの遣り取りが記されています。以下のごとくです。

 「彼らに、『信仰に入ったとき、聖霊を受けましたか』と言うと、彼らは、『いいえ、聖霊があるかどうか、聞いたこともありません』と言った。パウロが、『それなら、どんな洗礼を受けたのですか』と言うと、『ヨハネの洗礼です』と言った。」(使徒言行録19:2,3)

 パウロがいきなり、「信仰に入ったとき、聖霊を受けましたか」と尋ねています。彼らが、「聖霊があるかどうか、聞いたこともありません」と答えると、次に、「どんな洗礼を受けたのですか」と問い、「ヨハネの洗礼です」と答えると、パウロは説明の上でイエスの名による洗礼を勧めたのです。彼らがその洗礼を受け、パウロが彼らの上に手を置いて祈るや否や、聖霊が降ったと記されています(6節)。

先にこうした現象が起きた場所は、先ずエルサレム、次いでサマリア、そしてカイサリアといずれもユダヤの国内でした。しかし、ここエフェソは外国で、言わば18の言葉に照らすならば「地の果て」性を持った場所でした。しかし、それ以上に、聖霊は「ヨハネの洗礼」から「イエスの名による洗礼」へと信仰体質を変革する力を持っていたのです。