今週のメッセージ201/10/25)

ゴスペル

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」

(新約聖書・ヨハネ福音書3:16)

わたしたちの教会では、本日、ゴスペルシンガーMigiwaさんをお迎えして、ゴスペルコンサートが開かれました。

コンサートの内容については他の機会に譲ることにして、ここではこの短い報告の中に二度も使われている「ゴスペル」という言葉について取り上げようと思います。

この場合の「ゴスペル」はゴスペル音楽(Gospel music)を意味していますが、ゴスペル(Gospel)そのものは英語で「福音」また「福音書」を意味しています。「福音」とは“良き知らせ”の意で、具体的には救い主イエス・キリストの十字架の死と三日目の復活の出来事に結びついている救いの知らせです。冒頭の聖句は、僅か一節の中に“良き知らせ”が凝縮されている、ルターの表現を使えば“小型の福音書”とも呼ばれます。

神はわたしたちを愛して下さり、その具体的な愛の業として独り子をお与え下さいました。それは、単に独り子を世に遣わされたというだけではなく、御子の十字架の死は、わたしたちの罪の赦しと罪がもたらす滅びの死から、信じる者を贖い出して下さったのです。御子の死からの三日目の復活がそのことの確かな証です。キリスト教会が共有している信仰告白―使徒信条―は、この救いを、「罪の赦し、からだのよみがえり、永遠(とこしえ)の命」と告白しています。肉体的には人間はすべて死を迎えます。しかし信じる者は、キリストがよみがえられたように復活が約束され、信じたその時からその者の中に「永遠の命」が与えられるのです!