今週のメッセージ201/11/22)

勤労感謝の日


明日の1123日は国民の休日の一つ、「勤労感謝の日」です。『国民の祝日に関する法律』によると、第二条に、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」とその意義が記されています。

何を誰に感謝する日なのでしょうか。「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」。今ひとつピンと来ません。

この「勤労感謝の日」は、戦前・戦中は新嘗祭として祝われていたといいます。しかし戦後、GHQの占領政策によって天皇行事・国家行事から切り離されて「勤労感謝の日」と改定されたとのことです。

では新嘗愛とはどのような意義を持つ日だったのでしょう。それは平たく言うと、その年の収穫物を神に供え、収穫物を感謝するという意義を持っていたとのことです。

また、新嘗祭とは別に神嘗祭という日もあったようです。こちらの方は新嘗祭よりもおよそ1ヶ月早く、101517日に行われ、皇祖である天照大神を祀る伊勢神宮にその年の新穀を供え、天皇自らも食すという行事といわれます。

新嘗祭と神嘗祭は似通っている感じがしますが、前者が「神に供える」だけであるのに対し、後者は供えるだけでなく「自らも食す」という点において違いがあるようです。

こうして見ると、新嘗祭・神嘗祭の方が、「勤労感謝の日」よりも意義的にピンと来る感じがします。しかし、それはともかくとして、わたしたちキリスト者は、天地万物の造り主であられ、あらゆる恵みの源であられる真の神に感謝を捧げる日としてこの日を過ごしたいものです。(詩編65:10,11/Tコリント3:6,7)