今週のメッセージ201/11/29

キリスト教会の暦について

 

  今年もあと1ヶ月余りを残すだけとなりました。もっともこの言い方は一般の社会暦に基づいての言い方です。キリスト教会には社会とは別の独自の暦があります。教派によって多少の違いはありますが、プロテスタントの伝統的な暦に従うと、本日は待降節第一主日(日曜日)と呼ばれ、いわば教会暦の1月元日に当たります。

 わたしたちの教会では、クリスマスクランツが飾られ、その1本目のキャンドルに火が灯りました。これから主日(日曜日)を向かえる毎に2本目、3本目と火の灯るキャンドルが増えて行き、クリスマス当日は真ん中の5本目に火が灯るというわけです。 

 教会暦には三つの大きな祝祭日があります。クリスマス(降誕日)イースター(復活日)ペンテコステ(聖霊降臨日)の三つです。

 さらにこれらの三つは、キリスト教の神――三位一体の神――と密接に関わっています。即ち、クリスマスは、父なる神が、わたしたちを愛して下さって、救い主としてご自身の愛する独り子を賜った日。イースターは、その子なる神イエス・キリストが、わたしたちの救いのために十字架に死なれ、三日目の復活して下さったことを記念する日。そしてペンテコステは、聖霊なる神が、救い主イエス・キリストの救いの恵みを、時空を超えて信じる者の内にもたらすべく降臨された記念日、というわけです。

 本日から始まった待降節は、クリスマスを迎えるための備えの時です。クリスマスは、最早、社会暦の中にも組み込まれ、いろいろな祝われ方がなされています。願わくは、救い主イエス・キリストを通して表された神の愛を覚え、感謝する日として祝うことが出来ますように!