今週のメッセージ2015/12/06)

キリストは再び来られる!


「キリストも、多くの人の罪を負うためにただ一度身を献げられた後、二度目には、罪を負うためではなく、御自分を待望している人たちに、救いをもたらすために現れてくださるのです。」(新約聖書・ヘブライ9:28)

先週は、キリスト教会の暦について取り上げ、近づいてきたクリスマスを初めとする三大祝祭日とキリスト教の神――三位一体の神――との関連について記し、最後に待降節について触れました。

その中で待降節の持つ意義について、クリスマスへの備えの期間であることを申し上げました。

しかし、待降節にはもう一つの意義があります。今週はそのことについて記してみましょう。

それは、キリストが再び来られる時への備えということです。

キリストがひとたび来られたことについては、キリストをどういう方として信じかの如何を問わず、大方が歴史の中で起こった事実として信じておられることと思います。しかし、再び来られるというと、「そんな〜?」と否定的な反応をされる向きが多いかと思います。しかし聖書は、キリストが再び来られることを度々明言しています。冒頭の聖句もその一つです。

では、再び来られる目的は何なのか。それは救いの完成(最後の)審判の執行です。十字架と復活を以って救いの御業を成し遂げた主は、その救いの完成と神の国の完成、そしてそれと背中合わせで最後の審判を執行されるために再び来られるのです。主ご自身も、その時は「ノアの時と同じ」と言われ、事前に警告がなされていたにもかかわらず、信じなかったために洪水に流されてしまった過ちの二の舞に陥らぬよう、「目を覚まして」「用意していなさい」(マタイ24:37,42,44)と警告されています。