今週のメッセージ201/12/20)

ことばは人となった


「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。」(新約聖書・ヨハネ1:14、新改訳)

救い主イエス・キリストの降誕は、新約聖書の最初に置かれた福音書に記されています。もう少し厳密に言うと、四つある福音書のうち、マルコを除いた三つ――マタイ、ルカ、ヨハネ――です。これら三つは三者三様の仕方でその出来事を伝えています。

冒頭にあるのは、その中のヨハネの福音書が伝えるキリストの降誕です。「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」がそれです。一見そのように読めないかも知れません。少し解説を加えますと、「ことば」とは、母マリアの胎を通して誕生する以前のキリストを表すものです。というのは、キリストの存在はマリアの胎から生まれて始まったのではなく、永遠の初めからおられたのです。そのキリストを著者ヨハネは、「ことば」と表現し、その誕生を「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた」と表現しているわけです。従ってそれに続いて、「父のみもとから来られたひとり子」とも言われているのです。

この聖句が記されている同じヨハネの福音書の中の18節には、「いまだかつて、神を見た者はいない。父のふところにいる独り子である神、この方が神を示されたのである」と記されています。なんと「神を示された」方だというのです。また、冒頭の聖句の終わりには、「この方は恵みとまことに満ちておられた」とも言われています。

このクリスマス、あなたが神に出会われ、恵みとまことにあずかられるようにと祈ります。