今週のメッセージ(2016/05/15)

ペンテコステ


 本日はキリスト教会の三大祝祭日のひとつ、ペンテコステと呼ばれる日です。

 日本語では聖霊降臨日といわれます。しかし、一般の方々にとっては全く馴染みのない日でしょう。

 では、他の二つはどうでしょう。一つはクリスマス(降誕日)、もう一つはイースター(復活日)クリスマスは一般的にも知れ渡っています。イースターはクリスマスほどではないにしても、ご存知の方もおありでしょう。今年は327日がその日でした。

 クリスマスは1225日と日が固定されています。そのことも一般的に知られる一つの要因でしょう。その点、イースターは「春分点の後の最初の満月の後の最初の日曜日」ということなので毎年移動する祝祭日です。ペンテコステもその日から50日目ということですから、毎年、イースターの移動に従って移動するわけです。今年は327日からちょうど本日が50日目というわけです。

 こうした毎年その日が移動することも馴染みが薄いもう一つの要因だと思いますが、それ以上にその日の意味が関係していると言えるでしょう。キリストの降誕を記念するクリスマス、そしてキリストの復活を記念するイースター。しかし、ペンテコステ(聖霊降臨日)は一般の方でその意味をご存知の方は皆無でしょう。

 十字架の死で墓に葬られたキリストは、三日目に復活されました。そして40日にわたり、御姿を顕され、40日目に天に帰って行かれました。それから10日して、即ち復活から50日目に、天に昇られたキリストに代わって聖霊なる神が降臨されたというわけです。

 キリストと違って聖霊は可視的でないことも一層わかりにくくしていると思いますが、実はこの方こそ、わたしたちの最も身近な存在の方なのです。