今週のメッセージ201/05/29)

奇跡について


 「あなたがたの見て知っているこの人を、イエスの名が強くしました。それは、その名を信じる信仰によるものです。イエスによる信仰が、あなたがた一同の前でこの人を完全にいやしたのです。」(使徒言行録3:16)


  先々週記しましたように、5/15(日)はキリスト教会の三大祝祭日のひとつ、『ペンテコステ』(聖霊降臨日)でした。紙面が限られていますので繰り返して記すことは避けますが、降臨された聖霊に満たされたペトロたちは、キリストを知ることにおいても、また、知らせることにおいても、人間が豹変したように、実に力強いキリストの証人として歩み出しました。

  冒頭の聖句は、ペトロたちが、生まれながら足が不自由なため、日々物乞いをしながら生きていた男を、主イエス・キリストの御名によっていやし、立たせた奇跡に関わるものです。

  いやされた男をはじめ、その奇跡を見聞きした人々は、あたかもペトロたちがいやしたかの如く誤解し、ペトロたちにつきまとい始めたのです。その彼らに対してペトロが語ったのが冒頭の言葉です。

  当然と言えば当然かも知れません。そうなると人々は奇跡そのもの、そしてペトロたちがその奇跡を行った誤解し、つきまとうことになるわけです。

  しかしペトロは、彼らの関心をペトロ自身からイエス・キリストへと向け直させます。何故なら、その男をいやしたのはイエス・キリストだからです。さらにもう一つ、そのいやしの恵みに与るために、イエス・キリストを信じる信仰の必要性を提示するのです。