今週のメッセージ201/07/24)

信じる者になりなさい!


「信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」

(ヨハネに拠る福音書20:27b

 

 聖書は旧約聖書と新約聖書に大別されます。

 新約聖書には、最初に四つの福音書が置かれ、十字架の死と三日目の復活を以って救いの業を成し遂げられたことが記されています。

 次に来る『使徒言行録』という書は、その救いの福音がエルサレムから始まって地の果てに向かって伝えられて行く様子が語られています。

 この使徒言行録を読んでいて思うことの一つは、福音伝道には迫害は付きもの、ということです。4章に入ると、ペトロとヨハネが早速逮捕・投獄され、翌日、議会で取り調べを受けています。次の5章でも、17、18節に、「そこで、大祭司とその仲間のサドカイ派の人々は皆立ち上がり、ねたみに燃えて、使徒たちを捕らえて公の牢に入れた」とあります。さらに7章ではステファノという人の殉教、それが契機となって8章に入ると冒頭の聖句が告げる大迫害が記されていきます。

 現代の日本においては、そのような迫害は表立っては無いかもしれません。しかし、信じ従って生きることを尻込みさせる要素が少なからずあります。そんな中で、神が問われていることは、詰まるところ、信じ受け入れるか、それとも退けるか、のいずれかです。

 冒頭の聖句は,復活のキリストがその姿を顕されたとき、たまたまその場に居合わせなかったトマスに主が語られた言葉です。トマスはがんとしてキリストの復活を信じようとしなかったからです。そして今、すべての人にも言われています。「信じない者ではなく、信じる者になりなさい」と。