今週のメッセージ201/10/09)

イエスこそ、信仰の創始者また完成者


 「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。」(ヘブライ11:1)

 一口で聖書と言っても、まず旧約聖書と新約聖書の二つに大別されます。そして旧約聖書は39の書から成り、新約聖書は27の書から成っています。従って聖書は全部で66の書から成っているわけです。

 ところで、新約聖書の第19番目の書に『ヘブライ人への手紙』と呼ばれるものがあり、全部で13章から成っています。

 この『ヘブライ人への手紙』は、先ずイエスが、いずれの天使、預言者、またモーセやヨシュアより偉大な存在であることが語られます。次いで、イエスが与える罪の赦しと新しい命は、信仰によってのみ授かるものであることが述べられます。その上で11章に入ると、冒頭に記した、「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです」の1節のことばが来るわけです。従って、「信仰」は、決して人間の勝手な思い込みではないことがわかります。神が語られた約束のことばである故に、それを確かな根拠として「望む」のです。また、まだ見ていない言柄ではあるけれども、「事実」として信じるのです。これが「信仰」なのです。

 この11章では、そのあと信仰によって歩んだ旧約時代の信仰者たちが次々と紹介されます。その上で次の12章に入ると、その冒頭で、「こういうわけで、わたしたちもまた、このようにおびただしい証人の群れに囲まれている以上、すべての重荷や絡みつく罪をかなぐり捨てて、自分に定められている競走を忍耐強く走り抜こうではありませんか、信仰の創始者また完成者であるイエスを見つめながら」(1,2a節)のことばが来るわけです。実にイエスこそ、「信仰の創始者また完成者」なのです!